インボラ通告の儀
インボラとは航空会社が当該クラスをオーバーセール（定員座席数を超過販売）していて、勝手な都合で乗客を上位クラスに変更することをさしています。説明はこちらの記事でしました。
それでですね、えへっ、この新年早々の国際線のフライトでインボラされたと思ったら、帰国便もインボラだったんです。ラッキーしまくらちよのふじ！（と言っても昭和を知らない人には通じないかも…）
このインボラ、社風、チェックイン担当者によって通告の儀が異なるみたいです。
まず、前日のオンラインチェックインから予感はあります。JALは「お座席調整中」が表示され、ANAは「オンラインチェックインできない」か、あるいは、アップグレード後のクラスが表示されることが多いように感じます。
そして、チェックイン時には「お座席調整中」から、JALご本尊成田チェックインでは、
「誠に申し訳ございませんが、本日、エコノミークラスに満席を頂戴しておりまして、可能であれば、お席の移動をお願いできませんでしょうか？」
と、まあ、嫌と言わせない、悪く言えば慇懃無礼と取られるような通告の儀をします。ここでもねっとりとした長年勤めている女官のような立居振舞ですね。海外空港では、ハンドリング会社がチェックインしていると気づかないで、「はいどうぞ」と渡されて、BP（ボーディングパス：搭乗券）を見て、「にひひひ」となるケースが多いです。
一方、ANAはどちらかというと、あっさりしています。羽田のように忙しいところですと、ややめんどくさそうに、顔は一応笑ってるけど、心は笑っていない
「今日だけなんですけれど、ビジネスクラスになりましたのでよろしくお願いします。」
というような
「次もあると思ったら大間違いだぜ。ベイベー」
と言わんばかりの口上を述べ、インボラ通告の儀となります。
海外ハンドリングでは、JAL同様、エージェント会社の人はなにもわからないまま、ぶりぶり出てくるBPをはいどうぞ、する簡略通告なのですが、一度、シドニーでは、管理人が前日にプレエコをとれなかったことをぶちぶち言ったら、
「ユー、そんなにプレエコがすきなの？あなたには今日スターがついてるわよ。ビジネスにアップよ。さ、プレエコとビジネス、フィッチドゥユゥライク？」
のように明るく言われまして、お国柄もあるのだな、と。（その時の機内食はこちらをクリック）
とまたまた前置きが長くなりましたが、各社各地のインボラ通告の儀、皆様の体験談も是非お寄せください。
修行告白もほどほどに…
まずは本題機内食の画像いきましょう。また梅酒のソーダ割りお願いしてますね。
そして、珍しく、メニューの画像もしっかり残っています。
インボラだったので個人的な仁義（？）で、お願いしたのは、
「和食が希望だけれど、なかったら洋食でも全然かまわない」
という形でしたが、和食ゲットです。
新年ですから、なんとなく、和食がいいですよね。お味はまあ正直いえばふつう。白米がこの時点ではどうしてもJALのほうがおいしいと感じました。ANAはここに工夫の余地あると思います。
この日のCAさんたち、よかったです。CAさんといえば、アイスブレイク（場を和ますこと）のきっかけに良く使うのは、
- 持ち物を褒める
- 訪問の目的を尋ねる（ただしデフォルトは「お仕事ですか？」）
- かわいいお子さんですねと子供を褒める
などがありますが、BKS-BBAはぼっちが多いので、カバンを褒められることと、「お仕事ですか？」と尋ねられることが多いです。（仕事か？と尋ねる理由は、遊びか？だとお仕事の人が憮然とするケースあるから。お子さんというのは、孫に見えても子の場合があるから。）
そこで素直に、「いえ、マイルというか、ステイタスを上げたくて乗ってるんです。今日はアップグレードしてもらったんですー。」と告白したところ、
「まー、多いですよー。なんだか、行きのフライトでも、みなさんはシンガポールにいかれるけれど、ご自分はクアラルンプールがいいと思ってやっているとお話された方がいらしたのですが、やはりそうなのですか？」
ともうANAがあったら入りたくなるような返答を受けてしまい、でもおもしろいので、
「もう、時代はKULですよ。そんなえばることじゃないし。その人、太ってたり、ログブックもって、書いてくれって言ってませんでしたか？（笑）」
と軽く応戦してみたら、見事なまでの以心伝心の笑顔を返してくれました。
みなさん、修行告白の自己開示は気をつけましょうね♪
メニュー
和食
前 菜
スモークサーモンチーズ手毬 鶏塩焼き ひじき煮 出汁巻き玉子
主 菜
白身魚幽庵焼き
白御飯
味噌汁、香の物
フルーツ
データ
Airline : ANA All Nippon Airways
Flight No. ： NH816
Travel Date : Jan 2017
Sector : クアラルンプール成田 KULNRT
Class : ビジネス Business
By : BKS-BBA @ bksbba.com
コメント