JALがやっていないサービスがまたここに
ANAは4月10日出発分のフライトより、プレミアムエコノミーおよびエコノミークラスの乗客に対し、有料機内食サービスを開始しました。(ちなみに、このサービス名、英語では、Paid Exclusive Dining requestというカッコイイものになっています。PEDとか略すのかな?さらに、ちなみにpedってぐぐると豚さんのおなかがぴーぴーなる病気のことみたいです。だからPEDRとかかな。)
サービス内容
日本発国際線プレミアムエコノミー、エコノミークラスにおいて、有料機内食メニュー(和食・洋食)を2,500円にてリクエストすることができるようになりました。デザートにはピエール・エルメ・パリとのコラボレーションメニューが提供されます。
2019年4月~8月のメニューは
アペタイザー
海老とサーモントラウト コッパハムの取り合わせ
メイン
金目鯛煮付け(和食)
国産牛ハンバーグ(洋食)
デザート
ピエール・エルメ・パリ監修のデザート
となっています。
すでにもう利用された方もいます!!
利用条件
① 対象路線
ANAが運航する日本発の欧州線、北米線(ホノルル線を除く)
ただし、離陸後、軽食やドリンク飲みを提供する深夜便などは対象外
② 航空券
205券(発券航空会社がANAであること)かつ予約クラスの指定あり
③ 申し込み期間
航空券購入時より、当該便出発時刻24時間前まで
※対象区間、対象期限に当てはまらない場合は、ANAウェブサイトに申し込みボタンは表示されない。
料金および支払方法
1食2,500円の「サービス料」がかかります。(お食事代金ではなく、有料機内食サービス代金という位置づけ)
お支払いはクレジットカードまたはPayPalにて支払可能
(現在実施しているペイパルでANA航空券購入千円割引が使えるかどうかは不明)
申し込みをすると EMD(電子証票:EMD-Electronic Miscellaneous Document) -おおざっぱにいうならばサービスに対するバウチャーみたいなもの-が発行されます。
細かい利用方法はご自身の責任で当該サイトをご確認ください~。
変更およびキャンセル
変更は、旅程の第1フライトの24時間前まで可能(電話)。その際は、いったん解約&再申し込み、という手順になるようです。たとえば、ある日に申し込んでいて、それを3日後に変えたいと言う場合は、もとの日に対する解約の返金処理が終わるまでの間は2回分支払っておくことになりそうです。
解約は不可。一度申し込んだら、返金はありませんが、申し込み時に発行された、EMDの有効期限内、利用条件のもと、別日程の同サービスに充当することができます。まあ、いったん、申し込んだら、原則、お金は返しませんという姿勢です。これが、他のサービスに振り替えできるかどうかは明言されておりません。
つまり、一度申し込んだら、必ず使ってくださいね、支払方法に関わらず、キャッシュとしては払い戻しませんからね、ということのようです。例外は、ANA側事由の遅延、フライトキャンセル、それにともなうフライト変更が強いられた場合です。その際は、払い戻しがされるようです。
気になるインボラの時はどうするの?
さあ、みんなが気になるインボラですね。航空会社の都合でアップグレードされるのか、ということがきになりますよね。
機内食クラブは、普段より、「特別食を頼むとインボラ来ない」説を唱えておりますので、有料とは言え、特別機内食をオーダーしたらインボラ来ないのではないかと震えちゃいますよね。
インボラに関しては、一文があります。
何かの都合で、アップグレード等があった場合、そのアップグレード先のクラスの食事を提供すること、そして、有料機内食に対する返金はない、と明言されています。
これは興味深いことを含んでいますね~。それは後述。にひひ ← 笑っている様子。
機内食クラブ的見解
わしは大食いやねんぞ!!
えっと、まず、どなたかにお試しいただきたいことが。説明には、この有料機内食サービスが、通常機内食にとって替わるもの、リプレースするものです、とは記載されていないのですね。英文の方も確認しました。つまり、この有料機内食を追加サービスと捉えるならば、普通食ももらえて当然でしょう、と。
ですので、申し込み時に特になにも表示されなければ、しゃらっと
「え?俺、めっちゃ大食いなので、通常食と有料食、両方食えるよ。頂戴。」
と機内で言い張ってもらいたいです。どなたかに笑。チームA出番です。
もちろん、コルセンにたずねたら、いえ、違います、と言われるだけだと思いますが、明記されていないので、これは明記しておくべきことだと思います。ANAのひと、これみたら、ルールに加えてください笑。ルール設定甘いッスよ。
インボラに関する考え方
24時間前までにミールを締め切ること(ふつう、日本発で、決まったメニューなので、もっと間際でもこの手の特別食の搭載は間に合います。でも、24時間前で申込みを区切るということは、オーバーセールなどの場合、24時間でいったん大まかなフライトのお座席調整をするから。)や、もしアップグレードになった時には、そのアップグレード先のクラスの食事を出して、返金しないということからわかることとして、これは収入アップ狙ってるなということじゃないかと邪推しました。むしろ、返金しないのだから、オーバーしてるときは、これ頼んで2,500円払った人からインボラしていくと丸儲けですよね笑。まあ、あくまでも邪推。でも、インボラしちゃえば、用意しなくていいってことですもん。だから24時間前にカタつけちゃいましょう、と。
そして、インボラでもアップグレードしたときは、他の客と同じ食事サービスを施すほうがラクということも示しているのではないかと感じました。たとえばビジネスにアップされて、一人だけ、このエコに配膳する2,500円のペイド・エクスクルーシブ・ダイニングを食べていたら、他のビジネス客が、「??」って思ったりするのでそれを避けたい。サービスも面倒。もちろん、通常ビジネス食のほうが良いモノですよね。でもヒトは誰かが自分と異なるサービスを受けていると、「あれ?」と思い、それは、クレームの温床になりえるのです。なので、おしなべて同じサービスを提供することを好む。
翻って、やはり、同じサービスをしづらい特別食(無料)をオーダーすると、その人をインボラする優先順位、明らかに下がるという常々機内食クラブが唱えていることの理由づけのひとつにもなるなぁと。
また、先ほど述べた邪推が当たっているならば、24時間前の調整で、有料機内食を頼んでいた人が、お座席調整(あ、この言い方は昔のJALですね笑)対象でなければ、間際でゲートピンポンのようなインボラにはなりづらくなるかもしれないですね。すでに有料機内食の搭載準備にむかうので、その人をゲートピンポンしたら、有料機内食は使い回しできないので、廃棄になりますから、ならば他の人を、間際アップグレードに選ぼう、ということになるという論法です。
まあ、一つ一つのフライトにこんな面倒くさいことを「人力」では考えていないと思います。BKS-BBAがよくいう、「じぶん航空座席管理課」みたいです。
しかし、AI使えば、すぐにルーティーン化されることなので、まんざら眉唾ではないかな~と。
まとめ
ANAはやはりこういうところがすごいです。視線を顧客に置いているふりをしながらも、しっかり、稼ぐことを考えて、失敗をおそれずに挑戦しますね。感服です。でも、自分だったら。インボラ狙いたいなら、とりあえず、リクエストはやめておけって自分に言い聞かせると思います笑。
コメント