プルースト効果
「機内食クラブ」では、機内食関連からまたちょっと広げて、ためになる情報を提供したいと常々思っております。
ちょっと大きくでてみました笑。そんなに大きなことではありませんが、何かしらつながっていくと良いかなーとは意識はしております。
今日は、耳慣れない言葉、「プルースト効果」について機内食とのお話をしていきたいと思います。
香りと記憶の関係
みなさんも体験されたことはあるかと思いますが、ふとした香りが、なにか古い記憶を呼び起こすことを「プルースト効果」と呼んでいます。記憶というからにはその人が体験(実・仮想を含む)した「何か」が脳内に残っており、それが、別の感覚である「嗅覚」と結びついているということでしょう。その記憶は必ずしも当事者にとって良いものであるとは限りません。もちろん甘い過去が呼び起されることもあります。
そのプルースト効果を空の上で感じることがあるならば…。是非とも、甘い記憶のほうが良いですよね。空の上という非日常に呼び起された甘い記憶。なんだか素敵な旅人みたいじゃありませんか!
しかし、牡蠣フライさんが体験されたベルリンからヘルシンキまでのフライトはあまり甘くなかったようです。
朝食のハーブ入りオムレツ。
「画像からは決して伝わることがない圧倒的なハーブ臭」があったそうです。そして、それは、亡きおばあ様の和ダンスに染み込んだ樟脳の香りだったそう…。
フルーツはしっかりパックされていたので、ハーブ臭攻撃からは難を逃れた模様。
『ともあれハーブと思い出 二重の意味で泣きながら完食』だったそうです。
これは、まさに「プルースト効果」。きっついハーブ臭が古い記憶を呼び起こし亡くなったおばあ様に涙し、また、目の前にあるハーブ入りオムレツに涙しながら完食されたという過去への感情と、現在の感情がパラレルで走ったという状況。きっとご苦労も多かったのではないでしょうか。
データ
Airline : AY Finnair フィンエアー フィンランド航空
Flight No. : AY1432
Travel Date : Jun 2018
Sector : ベルリンヘルシンキ TXLHEL
Class : ビジネスクラス Business Class
By : 牡蠣フライ
☆牡蠣フライさん、なんとも涙なしでは語ることができないレポートをありがとうございます。ふとした香りで、記憶が呼び起されることはロマンティックではありますが、樟脳というとどうしても食べ物とのミックスが考えられません笑。
完食はさぞかし頑張られたことでしょう。お疲れ様でした笑。
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