○○ハラは機内食にも…
日本社会において、○○ハラとハラスメントを声にする方がそこそこ増えてきたように感じます。実際に本当のハラスメントに近い行為もままありますし、ちょっとそれは過敏であるかもしれないね、と分類される(もちろんご本人にとってはきついことは重々承知です)行為もあるとBKS-BBAは感じております。
しかし、この○○ハラと分類されるかもしれない事柄が機内食の世界にも忍び寄ってきていることはご存知でしょうか。
やっぱり日本人はしょうゆと麺類
はるかかなた30年ほどさかのぼりますか。とある外国の航空会社のフライトに搭乗したときに、機内食にしょうゆ(あのお魚の形したしょうゆさしみたいなの)が欠けていて、
「しょうゆちょうだい」
と声かけした乗客に、その人にわからないように日本人CAと本国CAが
「しょうゆだって。日本人にはやっぱりしょうゆがエッセンシャルよ。フフフ。」
とやや嘲笑気味に話していたことをBKS-BBAは聞き逃しませんでした。
一瞬、あれ、その態度って?と思いつつも、言いえて妙、まさに御意と感じた自分の素直な想いは今でも忘れません。そして、やはり、しょうゆと麺類は日本人にとって欠かせないものであるという想いも今も変わりません。
よって、当然、機内食にしょうゆにまつわるもの、麺類にまつわるものが出されることは戦略的にも悪くないと捉えています。日本人のココロわしづかみ、みたいに。
しかし、麺類を摂取するにはどうしても…
江戸っ子は麺を噛まないと言いますよね(ホントか?)。ええ、言いますよね。ちょびちょび食べていると、
「こうやって食うんでぇえぇぇ!」
と雑多な音声とともに飲み込む様子を見せられたことは数回ではありません。
麺を音を発生しながら食すことは決して悪ではないはずです。(自分はできないけど)
しかし、昨今、「ヌーハラ(ぬーどるはらすめんと:造語)」という言葉まで出てくるご時世。この発せられる音声が外国人にとって快くないものだと主張する一派もあるようです。
確かに、あの音声をどう文字化するか、というと難しいくらい。西洋文化からすると、やや、サベッジな音声と解釈されてもその意図も理解できます。
さまざまな文化が出逢う機内では、麺を機内食に採用するのはある意味勇気がいったかもしれませんね。どんな世界観になるか挑戦だったかもしれません。(ややオオゲサw)
さらにちがう世界を見ようとしている!
画像は、ANAホームページ機内食情報から転載しました。
ちがう世界というキャッチコピーでおなじみのANA。そのANAの機内食で人気があるメニューにとんこつらーめんがあるようです。BKS-BBAはとんこつがあまり得意ではないのでいただいたことがありませんが、周りを見回すと、結構な方が食されています。倒さないで寝てても思わず目が覚めちゃうんですよ。
やはり日本人にとって麺は特別な位置づけなのですね。機内食でも食べたいくらい欲する。ええ、わかりますとも。
しかし、そう、もう予想はついていらっしゃるでしょうが、このとんこつ、工夫はされていても、結構臭気も主張するもので、密閉された機内では…。
ヌーハラに加えて、「スメハラ(すめるはらすめんと:造語)」の位置づけでもあるかもしれません。しかし、食べ物にそういうことを言うのは、ある意味、文化の否定になるとも思うので、「うっ」と思いつつも隣席の方のとんこつに心頭滅却する次第です。
このようなダブル○○ハラをいとともしない英断。ひとそれぞれの思いがあって、またみんなちがっていてそれでいいと感じますが、みなさんはいかがでしょうか?食された方、どんな感想を持たれましたか?
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